見たままをとらえる

そして、最初にやっていくことが会社に眠っている問題を見たままにとらえるということです。これは、非常に難しいです。問題を発見した時、すでに主観で見ています。自分の価値観で見ています。それを、感情を捨て、見たままで見るということです。ある人が、やる気がないようにみえたら、やる気がないという問題としてとらえます。書き出すの次のように書いてしまいます。
「○○くんは、やる気がない」

これでは、ダメです。解決策が見つかりません。やる気を出させるという解決策になって、何をして良いかわからなくなります。そのやる気がないと感じた現象をとらえる必要があります。それを事実といいます。

○○くんがやる気がないという風に感じる何かがあったはずです。それは、「あいさつの声が小さかった」とか、「ポケットに手を突っ込んで仕事をしていた」とかです。
そして、これをもっと具体的にとらえます。
「○○さんは、朝あった時、小さなこえでおはようございますとあいさつをした」
これが、事実です。もっと細かくすればもっとできますが、これぐらいにしときます。

そういうった問題を現象として事実としてきちんととらえるありのままにとらえることから、本質を追究することがはじまります。

まず、訓練としては、問題点を書き出していく・・・そうですねー100ぐらい。職場にある問題点を書き出していくという作業をしたとします。しかも具体的に。こういうワークをすると最初は、たいていの人が、曖昧な問題点のとらえ方になります。それを具体的に見たままにおこなっていきます。