魅力あるところ

 会社は気苦労の多いところである。きつく叱る上司、どろどろした人間関係、部下の拒絶、横行する悪口や陰口・・・これらはすべて事実である。しかし、この事実が全てではない。これらの反対側にあることは、あまり語られることはない。そこに存在するのは・・・会社は面白いところであるということ。面白いとは、愉快とか楽しいとかという感情とは少し違うような気がする。面白いとは・・・魅力である。一人の人間が、一人の男が、一人の女が、人生をかけるに値するところ。そのように私は考える。一人の人が人生をかけるに値する会社にしたいと思う。つくづくそう考える。人生を掛けるに値する。
 
 世の中には、健康でなかったり、不幸なことがたくさんある。戦後64年、豊かな時代に育った我々は豊かすぎるゆえに失ったものが多い。しかし今の時代にも、この豊かな時代にも多くの不幸が人々を襲う。不幸か否かは自分が決める問題でもあるのだが・・・。この時代に魅力あるところ、人生を掛けるに値することが出来るということがどんなに幸せなことかを身にしめて感じている。
 
 会社は人生を掛けるに値する場所だ。