経済日記VOL5

sakura1202010-07-11

景気動向指数CI
景気動向指数の一致指数が14ヶ月ぶりに前月比マイナス、先行指数も2ヶ月連続で前月比マイナスとなりました。新聞の見出しにも、「景気回復ペース鈍る」と大きく出ていましたが、基調判断は
景気動向指数(CI一致指数)は、改善を示している」
となっています。

そこで、景気動向指数CIにおける、先行、一致、遅行でどういう統計を使用しているのか調べてみました(下部のとおりです)。そこでわかったことですが、今回の速報値は大いに変化するということです。
速報値には、組み込まれていない指標が先行指数で実質機械受注、投資環境指数(製造業)、総資本営業利益率(製造業)、また一致指数では、稼働率指数や営業利益(全産業)です。遅行指数では、第3次産業活動指数(対事業所サービス業)、実質法人企業設備投資(全産業)が組み込まれていません。これらの数字が出てきたとき、景気動向指数の変化がどう変化していくのか?このことは、私にとって大きな発見でした。

6月に関しても、すでに日経商品指数、東証株価指数などがマイナスになることは決まっているので、先行指数は、3カ月連続で厳しい数字になる可能性があります。
今回の景気動向指数は、たしかに、景気の先行きに関して、悲観的になる数字です。

また、今回出た数字と過去との比較をしてみました。過去において、今回のような状況が数ヶ月続き、踊り場的な感じで、もう一度上昇していく場合と、下降局面に入っていく場合に分かれています。
このような数字が数か月続くと、危険だということがわかりました。


機械受注7月8日発表された機械受注「船舶・電力を除く民需」が前月比9.1%減となり3ヶ月連続のマイナスになりました。3月4月の反動もあるとありました。
      
前月比   前年比
3月     5.4    1.2
4月     4.0    9.4
5月    −9.1    4.3

確かに、前年比でみればそんなに悲観しなくてもとは思います。機械受注は、月曜の景気指標には前年比で掲載されていて、新聞での発表は前月比でされるので、注意が必要だと感じました。

景気動向指数CIにこの機械受注が反映されると、5月の先行指数は3.0から下がると予想されます。