経済日記3

sakura1202010-06-28

小売・外食、まだら模様

6月19日小売や外食各社で足元の売れ行きに差が出ているとの記事がありました。
回復にばらつきがあるということです。
翌週の5月全国百貨店売上高、
5月全国スーパー売上高、
5月コンビニエンスストア売上高に注目しました。
5月GWは好調でしたが、後半は天気も悪く・・・

5月全国百貨店売上高 
前年同月比2.1%減(店舗数調整後)
5月全国スーパー売上高
前年同月比5.3%減(既存店ベース)
5月コンビニエンスストア売上高 
前年同月比3.2%減(既存店ベース)
客数1.0%減・客単価2.3%減
5月外食売上高
  前年同月比1.7%減(全店ベース)
  客数1.4%増・客単価3.0%減

どの数字も前年を下回りました。
また、百貨店の売上高は、景気指標としてはどうなのかということもよく聞くので、景気との相関関係を調べてみました。

百貨店では、景気の上昇局面でも、マイナス成長というのは、理解できたのですが、実はスーパーも前回の景気上昇局面でもマイナス成長だったということです。コンビニエンスストアは、タスポのお陰で2008年は大きく伸ばしています。

小売業販売額は4月前年を4.9%のばしているので、もう構造的に沢山の業態ができ、百貨店やスーパーの統計は消費が伸びてるとか縮んでいるとか反映されにくくなっているのではないかと感じました。そこで、小売業販売額(経済産業省)を詳しく調べてみました。やはり増加原因は自動車、機械器具、燃料の値上げが大きく寄与しています。しかし、身の回り品や飲食料品も100%を越えていることから、衣類をスーパー、百貨店で購入しなくなった(ユニクロやアウトレットモール等などで購入している)、また、飲食料品もスーパーで購入しなくなった(コンビニ・ホットモット等)ことが裏付けられると考えます。

また、ネット販売の統計がこの統計に一部しか表れていないと考えられます。6月11日経済産業省から発表された数字によるとネット販売は推定6兆円とありました。百貨店売上高に迫る勢いです。推定ということは、把握しきれていないということと考えられます。ネット販売業者の数字も組み込んでいく必要があると感じました。
5月米新築一戸建て住宅販売年率換算30万戸、前年比32.7%減との発表がありましたが、これは、4月で期限を迎えた住宅減税の反動とありました。

日本でもエコカー減税が9月できれるので、このままいけば、大きく消費が落ち込むことが予想されます。

ところで、GDPは消費税込みの付加価値額になっているのか?消費税抜きの付加価値額になっているのか?
消費税込みの付加価値額であれば、消費税が上がれば、GDPが上がるかもしれません。もちろん名目値ですが。